







**「君を探して」**
改札抜けたホームの端で
揺れる夕陽が影をのばす
「どこかで見た気がする」
そんな予感を 追いかけてる
ガラス越しに映る街並み
あの日と違う色に見える
電車の窓を流れていく
君が好きだった 景色の中
君の足跡 どこへ続くの?
忘れかけた名前が疼く
山の向こうで 風が囁く
「もう一度、ここに来て」と
君を探して 駅を降りたら
木漏れ日の道 ひとり歩く
あのバス停も 錆びたベンチも
すべてが君を 思い出させる
霧のかかる峠を越えて
あの日ふたりで見た湖へ
波の音だけ 静かに響く
君の声は どこにもない
赤く色づく山の並木
木々の隙間に光が揺れる
君が座って笑ってた
あの古い橋は 今も変わらず
君の面影 どこへ消えたの?
名前を呼べば 風が返す
手帳の端に 残る言葉は
「またいつか、ここで会おう」
君を探して バスを乗り継ぎ
冷えた空気に 季節を知る
いつかのカフェで 君を待ったら
扉のベルが 優しく響く
記憶の中で 君は笑ってる
時が止まったような景色の中
でもこの心が まだ覚えてる
「君にまた 会いたいよ」
君を探して 夜明けの街
光の向こう 君が待ってる
この手を伸ばせば ほどける記憶
もう一度 もう一度 ここで
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