








**「崩れた丘の上で」**
闇に沈む丘の道
足跡は雨に溶けて
行き場を失った心
ただ誰も呼べずにいた
砕けた夢を手に抱えて
笑うことさえ忘れた
飲み干した夜の苦さが
明日を遠ざけていた
だけど崩れた丘の影で
小さな光に触れたんだ
過去は消えないけれど
胸の奥に芽吹いた声
傷跡を数えては
倒れ込んだ夜を越え
ここにいる私を
抱きしめるように歌う
流れ落ちた涙さえ
道を描くインクになる
壊れた心の奥に
ようやく強さを知った
迷いの森で立ち止まり
呼びかける声を探した
振り返れば孤独ばかり
でも前だけを選んだ
風に散った祈りの欠片
指先で集めて繋いだ
弱さの中にしかない
真実をやっと知った
崩れた丘の上で
君に出会ったその瞬間
言葉より深く
心を震わせた
傷ついてきた日々も
二人なら抱きしめられる
孤独が導いた場所に
愛の種が芽吹いた
転んでも 砕けても
消えない火がここにある
夜を越えたその先で
君が笑う 君が笑う
崩れた丘を越えて
見つけた愛に触れながら
痛みさえ歌に変え
未来を描いていく
振り返ればすべてが
私をここへ運んだ
壊れた心の奥に
あなたと生きる強さがある
丘の上で 立ち尽くし
新しい空を仰いだ
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