








**「空の上の道」**
森を抜けるたび 心が深呼吸する
葉の影が揺れて 昨日が滲む
小さな痛みを 土に還しながら
僕はただ 登り続けた
「Ah... 登ってゆく」
「Ah... 静かに」
雲の切れ間から 海が見える
遠い街の光が かすかに滲む
あの日の約束が まだ胸の奥で
かすかな灯りを 灯していた
「海が呼ぶ…」
「風が包む…」
空よ、僕を見ているか
海よ、まだ歌っているか
森よ、静かに聞いてくれ
この心は まだ動いている
[Background chorus, quietly echoing]
「見ている」「歌っている」「聞いている」
街が遠くなるほど 思い出が小さくなる
声も 手のぬくもりも 霧に溶けていく
だけど山は知っていた
「人は登ることで 過去と出会う」と
「Ah... 会いにゆく」
「Ah... 風の中で」
風が言った 「悲しみは風になる」
光が答えた 「涙は光になる」
空は静かに広がって
すべてを包むように笑っていた
「風になる」「光になる」
空よ、僕を抱いてくれ
海よ、僕を映してくれ
森よ、僕の名を呼んで
生きていると 伝えてくれ
「生きている」「まだここに」
見下ろせば 街が光っていた
人の夢が 夜を灯していた
僕もそのひとつでいい
ただ、誰かを照らせたなら
空よ、僕は行くよ
海よ、君の果てまで
森よ、また会おう
この道の上で もう一度
「もう一度」「風の中で」「愛を連れて」
投稿者 | スレッド |
---|