








**「君に届く手紙」**
「ねえ、覚えてる? あの日の便箋
インクは風に揺れる心みたいに滲んでた」
「私はただ、夢の名前を追いかけて
あなたの声をポケットに隠してたの」
時計が笑って 過ぎゆく日々を揺らす
窓辺の雨は 君の瞳のように話しかける
「まだ間に合うよ」
と 雲が私を急かしてくる
ああ 君が僕を呼んでいる
遠い街から 夢の隙間から
ああ あなたが私を支えている
名前のない愛で 翼をくれた
翼をくれた…
「言えなかったんだ 本当はずっと
君が俺の地図で 俺の道標だった」
「遅すぎるなんて 誰が決めたの?
季節は繰り返し 花はまた咲くのよ」
夜が肩を抱きしめ 朝が背中を押した
「行け」と言われた気がした
星が瞬くたびに 笑顔が歌ってる
「恐れないで 私はここにいる」と
ああ 君が僕を呼んでいる
沈黙の中で 夢の狭間で
ああ あなたが私を支えている
勇気という名の灯を 胸にくれた
胸にくれた…
「もしも人生が長い詩なら
最後のひとふしは 君に宛てた手紙でありたい」
「そしてその手紙は きっと私に届くわ」
君に届く…
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