








**「それでも君を選ぶなら」**
ゆっくり沈む 光の粒が
君の肩で揺れている
何も知らない午後のことを
ずっと俺は覚えてる
窓辺に咲いたマリーゴールド
風にそっと揺れてた日
言えなかった言葉たちが
今も胸で泣いてる
君がいない未来でも
君を思って生きてゆく
それが間違いでも
正しさじゃ測れないんだ
この一瞬を選ぶよ
終わると知ってもなお
君と過ごした時間を
誰にも書き換えさせない
海辺の道を歩いた午後
砂の上 並ぶ影ふたつ
雲がゆっくり形を変えて
まるで未来みたいだったね
「何気ない日々ほど愛しい」
君がぽつりつぶやいた
その声を風がさらって
青空に溶けていった
君がいない空にも
君の声が響いてる
耳を澄ませばまだ
小さく歌が聴こえるよ
この痛みの向こうに
ちゃんと歩いていくよ
君に恥じないように
生きていくって決めたから
未来なんて見えない
あの日、陽が沈むのを見た
海の端に赤く燃える空
「永遠なんていらないから」
君の笑顔が 全てだった
今もこの胸を焦がすんだ
波のように、焼きついて離れない
叫ぶように、祈るように
ただ一度、君を愛した
それでも君を選ぶよ
たとえ運命に逆らえず
何も守れなくても
君のすべてを愛した
もう戻れないとしても
涙が止まらなくても
一度きりのこの恋を
未来よりも信じてる
夕焼け染める坂道を
ひとりで歩いても
君と見た空の色
今も、目の奥 輝いてる
だから俺は歩くんだ
君がくれた今日を抱いて
涙さえ、証になる
君を選んだ、この道を
投稿者 | スレッド |
---|