
夜の果てにて(blues)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/4/5 22:43
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**「夜の果てにて」**
交差点の向こうに 揺れる影
赤く濡れた ビルの窓
あれは かつての俺だった
尖った声を 路地裏に置き
タバコの火に 夜をあずけた
街は静かに 見ていたよ
誰もがなにか 失くしながら
それでも 手を伸ばしてる
この風は 冷たいけれど
どこかで やさしく吹いてる
ガードレールに もたれた背中
深夜ラジオが 古い歌
泣くでもなく 笑うでもなく
コンビニの光が やけに沁みる
レジぶくろの音が やけにやさしい
何気ない この瞬間だけが 本当だった
誰かにただ 届きたくて
誰かをただ 信じたくて
この街に 答えはないけど
それでも 胸を張っていたい
雨音が 足音を消して
ビルの隙間から 朝が覗く
「今日も なんとか」
それだけで 十分だった
ネオンの野に 風が吹く
昨日をそっと 置いてゆこう
新しい日が ゆっくり灯る
それだけで 歩ける気がした
現代の繁華街をさまよう孤独な男の心情を、静かな夜の風景と重ねて描いた詩的ブルース。失ったものへの悔いと、誰かに届きたいという願いが交錯する中、何気ない日常の一瞬が、再生への小さな光となる。刀や戦いを語らずとも、まっすぐに生きようとする意志が静かに響く。
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