







**「ガラスの中の君」**
冷たい朝、窓に霜が降り
薄い光が部屋に差し込む
君の靴がドアに残した音
重く響いて、僕の心を揺らす
床の隅に落ちた紙くずと
君が残した白いシャツ
君のうつわはガラスのよう
割れそうで、触れられない
棚に飾られた花瓶の中
色あせた花が笑ってる
でも、そのすべてが
今はもう、遠くに感じる
壁にかかった古い絵が
君がいた証のように静か
テーブルの上、並ぶカトラリー
指先が震える、この距離感
君の影がドアを越えて
僕の視界を引き裂いていく
君のうつわはガラスのよう
割れそうで、触れられない
棚に飾られた花瓶の中
色あせた花が笑ってる
でも、そのすべてが
今はもう、遠くに感じる
庭の奥で揺れる風鈴が
鈴の音を残して、消えていく
君の声は遠く響くようで
部屋の中がまた、静かになる
君のうつわはガラスのよう
割れそうで、触れられない
棚に飾られた花瓶の中
色あせた花が笑ってる
でも、そのすべてが
今はもう、遠くに感じる
冷たい朝、ただ一人で
君のうつわに手を伸ばす
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