







**「さくら、君と」**
「ねぇ、覚えてる?」
バス停の前で待ってた日々
「いつも遅れて来るくせに」
君は笑って手を振った
「ねぇ、覚えてる?」
あの桜の坂道を
「ふたりで並んで歩いたね」
少し先を 君は歩く
「ねぇ、ずっとそばにいる?」
「当たり前だろ、離さないよ」
そんな言葉が 風に溶けた
桜が舞う 季節の中で
さくら さくら 君といた日々
変わらぬ景色 ただひとつだけ
約束の続きを いまも探してる
君の声が まだ響くよ
「ねぇ、もしもさ」
違う未来を選んでたら
「今もそばにいれたかな」
問いかけても 遠い空
「ねぇ、もしもさ」
君の涙に気づいてたら
「手を離さずいられたかな」
遅すぎた答えが揺れる
「ねぇ、強くなれたかな?」
「君がいたから、なれたんだよ」
触れられなくても ここにいるよ
春の風が そっと囁く
さくら さくら 君といた日々
変わらぬ景色 ただひとつだけ
涙を隠して それでも歩くよ
いつかまた会える その日まで
「ねぇ、忘れないよ」
約束の場所 桜の下で
「また会おうね」
ふたりの声が 重なった
さくら さくら 君といた日々
変わらぬ景色 ここにあるから
桜の花びら そっと手を伸ばせば
君が笑う気がした
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