**「霧の向こうの君」**

霧に霞むあの谷間で  
君と交わした短い夢  
木々の影に隠れた涙  
今も胸の奥で疼いてる  

拾い上げた小さな石が  
君と私を繋ぐ証  
霧の冷たさ包む声は  
記憶の中でまだ輝いてる  

霧の向こうの君を探す  
届かなくても呼び続ける  
見えない手が引き寄せる愛  
それが私の生きる意味  

苔むす道をただ一人で  
君がいた日の痕跡(こんせき)を辿る  
崖の上に佇む木が  
君の声を風に乗せてる  

白いスカーフ揺れる景色  
君が残した最後の影  
消せない痛み抱えながらも  
希望の光探し続ける  

霧の向こうで君を想う  
幻だって信じられる  
胸の中で響き続ける声  
それが僕の進む理由(りゆう)  

霧の中で手を伸ばしても  
君の姿は届かないけど  
同じ空の下にいるなら  
必ずまた巡り会える  

霧の向こうで君を待つよ  
たとえ幻に消えたとしても  
愛した日々が胸を照らす  
それが僕らの永遠になる  

霧の向こうでまた会える日  
君と私だけの物語を  
山の向こうで終わらせない  
未来を照らすその光まで