頂きの詩(Folk)
kazuo
Music(音楽) : 2024/12/30 10:37
5 0
kazuo
Music(音楽) : 2024/12/30 10:37
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**「頂きの詩」**
「なぜ登るのか」と誰かが問う
「そこに山があるからだ」と応えた
足を滑らせたあの日の記憶
誰にもわからぬ痛みを背負う
「景色なんて飽きた」と嘆く声
「それでも上には道がある」と言った
冷たい風が心に刺さる
それでも前へ、ただ前へ
「君は何を探している?」
「自分自身だ、答えが欲しい」
言葉の隙間に溢れる想い
山と語り、風に溶ける
「もうやめよう」と膝をつく背に
「一緒に行こう」と手を差し出した
一人では届かぬ頂きの夢
二人の呼吸が道を繋ぐ
「見てみろ、雲が下にいる」
「こんな風景、初めてだ」と笑う
出会った意味が形を変えて
山が静かに見守っている
「君は何を見つけたのか?」
「ここに来てやっと分かったよ」
声を重ねて、心を交わし
頂きの詩、共に刻む
「もう少しだ」と誰かが叫ぶ
「もう充分だ」と心が応える
だが一歩、また一歩
その先に見える何かを信じ
「君は何を手に入れた?」
「失うことで得た自由だよ」
山が教えた愛と強さを
胸に抱き、新たな旅路へ
「また来るよ」と振り返り呟く
山の声が遠く響く
それは別れではなく始まり
人の物語は続いていく
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