








**「月のヴェールの下で」**
——ねえ、聞こえる?
誰もが「永遠」なんて言葉を口にするけど、
本当は明日のことすら、誰も知らないんだ。
ほら、笑って。写真は“幸せそう”じゃなきゃ。
祭壇の前で みんなが拍手する
白いドレスは ただの衣装よ
「誓いますか?」 ええ、もちろん
——今日だけはね、と心で呟く
ガラスの靴より 現実のヒール
すり減らしながら歩く夜道
ああ 夢の代わりに指輪をつけて
愛よりも静かな呼吸を選ぶ
月のヴェールの下で 笑ってる私たち
嘘でもロマンチックに見えるでしょ
怖いほど 甘い大人の恋は
真実を飾るための 最高のダンス
グラスの泡が 現実を隠す
「永遠に」なんて 酔いの言葉ね
それでも信じたいのよ
——愛は嘘から始まるって
指先の震えを あなたが掴む
その温度が 全部を許してしまう
ねえ 誰が先に覚めると思う?
それが恋のスリルってやつでしょ
月のヴェールの下で 踊る私たち
真面目な顔で嘘をつくのも悪くない
怖いくらいに 甘い大人の恋
終わりが始まりに見えるその瞬間まで
——“永遠”って言葉、
レコードみたいに同じとこで回ってる。
針を外せば、静かになるだけ。
それでも音楽が止まるのは、少し怖いの。
(Scat ad-lib: “Ooooh yeah yeah…”)
月のヴェールの下で 抱きしめあえば
壊れるほど綺麗な夜が笑ってる
初めて知った 本当の大人の恋
朝日が差す頃には 名前も忘れて
La la la… moonlight…
La la la… love tonight…
ねえ、これが“幸せ”に見えるなら、
きっと、それでいいのよ。
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