








**「稜線に刻む約束」**
朝の光に ザックを背負い
君と並んで 深呼吸した
冷たい風に 頬を撫でられ
見上げた空が 輝いてた
登り坂で 息を切らしながら
差し出してくれた水筒の温もり
手袋越しに 触れた指先が
山よりも熱くて 胸が揺れた
霧が広がり 二人の影だけ
「もうすぐだよ」 その声が道になる
稜線に刻む 君との約束
ざわめく森も 凍る岩肌も
振り返れば 笑い声が響く
怖さよりも 愛しさに変わる
肩に積もった 白い雪を払う
振り返る君の真剣な横顔
「無理するなよ」と低く囁く
その優しさに 足が震えた
稜線の先に 虹が浮かんで
私たちを 祝福していた
稜線に刻む 君との約束
砕ける風も 凍える夜明けも
寄り添えば 迷いさえも消える
答えよりも 約束を抱いて
「疲れたか?」 「でもね、まだ歩ける」
交わした言葉が 支えになる
雪解け水のように あふれる想い
二人の軌跡を 刻んでゆく
稜線に刻む 君との約束
落ちてく影も 過去の痛みも
朝日に染まる 山頂で抱きしめ
永遠よりも 今を信じて
君の手を握り 目を閉じたなら
風の音さえ 子守唄になる
稜線に刻む 稜線に刻む
二人の約束
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