








**「山小屋の夜」**
玄関で荷物を置く 女がひとり黙ってて
窓の外は 満天の星が瞬いてる
隣の部屋からは 笑い声が漏れ出すけど
彼女の目は まるで何かを探してるみたい
小さなテーブルで 男が拳を握りしめ
誰も触れない話題が 部屋の空気を染める
ラジオの声だけが 遠くで静かに響いて
その音にみんな どこか慰められてる
山小屋の夜 音のない会話の中で
心が擦り減ってくのがわかった
見せかけの笑顔の下に
隠したはずの涙が溢れそうだった
なぁ 風よ もっと吹いてくれよ
この夜に嘘を混ぜないでくれ
薪がはぜる音に合わせて 少年がギターを鳴らす
隣では老夫婦が静かに手を取り合ってて
窓辺のカップルは言葉なく 肩を寄せ合い
誰もがそれぞれの痛みを抱えてた
「言葉にできないことほど重くてさ」
声を潜めて呟いた彼の目に
これまでの夜がすべて詰まってて
それでもみんな そっと頷いてた
山小屋の夜 隠した真実がまた揺れて
誰かの嘘に胸が締めつけられた
でもその闇を分け合えるなら
この場所はきっと 意味を持つはずだよ
なぁ 夜よ 包み込んでくれよ
その声をもう隠さなくていい
朝が来て それぞれの道に戻るけど
ここで流れた時間は消えない
笑顔の裏の声も 小屋の隅で息をしてる
踏みしめる砂利道が 今日も誰かを待ってる
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