
霧の向こうの灯り(Folk Ballad)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/8/3 5:14
2
0








**「霧の向こうの灯り」**
森のふもと 朝のしじま
ふと立ち止まる 冷たい霧
小さな鐘が 揺れていたの
忘れてた あなたの声みたいに
昨日の夢がまだ 指先に残るの
書きかけの手紙を 誰に出せばいいの?
風よ運んで あの人に
「わたしはここに まだいます」って
山の影に 消えた言葉
霧の向こうに 灯りが見える
手帳の隅に 書き残した
あなたの癖 くすんだ笑み
ねぇ聞いて まだあのときの
雨音が胸に降るのよ
痛みさえ 手放せば
もう少し 近づけたの?
風よ伝えて 言えなかった
「ひとりにしないで」って言葉
空の色も 雲の匂いも
今は全部 あなたの影よ
ねぇ どうして
わたしたち 夢の途中で
目を覚まさなきゃ いけないの?
風よ運んで この願いを
誰も知らない 空のむこうへ
霧が晴れて 山が笑う
歩き出すの 今を生きるため
(ラララ……)
霧の向こうに 灯りが見える
この歌詞は、霧に包まれた山間の静かな朝を舞台に、過去の愛と喪失を抱えながらも前を向こうとする心情を繊細に描いています。冷たい霧や風、鐘の音といった自然の要素が、記憶の中に残る声や痛みと重なり合い、深い哀しみと優しい希望の狭間を表現。語りかけるような柔らかな歌声が、胸の奥に響く後悔や未練を吐露しつつ、最後には霧が晴れて歩き出す決意へと導きます。秋の空気感や山の静謐さが織りなす幻想的な世界観が、歌詞全体にメルヘンのような温かさを与え、聴く者を優しく包み込む一篇の物語のように仕上がっています。 ...
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 | スレッド |
---|
execution time : sec