
白の果てで(Indie Folk)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/7/29 7:17
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**「白の果てで」**
歩き出したのは 誰の意志だった?
君と見た 風に揺れる雲の道
言葉さえ凍る空に 名を呼んだ
応えはただ 雪の舞う音だけ
最後の夜 灯を探して
握った手は もう冷たくて
祈るより 眠るようだったね
あの時 君の声が聞こえた気がしたんだ
白の果てで 僕らは夢を見てた
空が落ちても 君を離さないと
でも風は無情で 命を選んで
僕はただ 叫ぶ声を飲み込んだ
あの尾根を越えれば 朝が来るはずだった
でも光は 君じゃなく僕を選んだ
振り返れば 足跡ももう消えて
「先に行け」と 君が言ったようで
白の果てで 僕らは約束してた
終わらぬ夜が来ても 心を繋ぐって
でも風がさらった 君の笑顔さえ
残るのは 雪と 胸の痛みだけ
聞こえるかい この鼓動が
凍てつく空にまだ 響くなら
いつかまた 君に届くかな
あの白の空の下で
白の果てで 僕はまだ歩いてる
君と見た夢を 背中に背負いながら
次の峰で 君に逢えるなら
この命 全部 燃やしてもいい
この歌は、極限の雪山で仲間を失った登山者の視点から描かれる、喪失と祈りの物語。死と隣り合わせの過酷な環境で交わされた無言の約束、別れの瞬間、そして生き残った者の罪悪感と再生への願いが綴られている。自然の静寂と圧倒的な力に対する畏敬、そして「白の果て」という象徴を通じて、命の儚さと絆の永遠性が対比されている。雪と風の音の中に、失われた声を探す心が切なく響く。 ...
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