**「崖の先に咲く」**
ザックの肩を直しながら
言いかけた言葉を飲み込んだ
足元ばかり見てた私に
君は何を見ていたんだろう
額の汗を袖でぬぐい
深呼吸で気持ちをごまかす
風が笑う 雲が流れる
胸の奥がざわめいた
「平気さ」って 無理に笑う君に
何度も気づいてたのに
聞こえないふりをしたまま
すれ違う心が 怖かったんだ
崖の先に咲く 名もない花が
風に揺れて それでも美しくて
君と歩いたその時間は
簡単に捨てられるものじゃない
いつからだろう 言葉が棘に
それでも 手を離せなくて
山の頂が近づくたび
私たちは 遠ざかってた
ふとした沈黙の中に
別れの予感があった
君の背中が答えてた
まだ認めたくなかった
崖の先に咲く 一輪の花に
最後の願いを預けた日
言葉にできぬ想いが今
風になって 君に届けばいい
歩幅が違っても 心は寄せてた
それだけじゃ 届かない場所もある
でも私は あの日の君を
今も 愛してるよ
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