
崖の先に咲く(Indie Folk)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/7/27 7:19
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**「崖の先に咲く」**
ザックの肩を直しながら
言いかけた言葉を飲み込んだ
足元ばかり見てた私に
君は何を見ていたんだろう
額の汗を袖でぬぐい
深呼吸で気持ちをごまかす
風が笑う 雲が流れる
胸の奥がざわめいた
「平気さ」って 無理に笑う君に
何度も気づいてたのに
聞こえないふりをしたまま
すれ違う心が 怖かったんだ
崖の先に咲く 名もない花が
風に揺れて それでも美しくて
君と歩いたその時間は
簡単に捨てられるものじゃない
いつからだろう 言葉が棘に
それでも 手を離せなくて
山の頂が近づくたび
私たちは 遠ざかってた
ふとした沈黙の中に
別れの予感があった
君の背中が答えてた
まだ認めたくなかった
崖の先に咲く 一輪の花に
最後の願いを預けた日
言葉にできぬ想いが今
風になって 君に届けばいい
歩幅が違っても 心は寄せてた
それだけじゃ 届かない場所もある
でも私は あの日の君を
今も 愛してるよ
この歌詞は、夏の山を登る恋人同士の心情の揺れ動きを繊細に描いている。互いに近くにいるはずなのに、言葉にできない想いやすれ違いが積み重なり、距離を感じてしまう葛藤がテーマだ。「ザックの肩を直しながら」「平気さって無理に笑う君に」などの描写は、表面的な安心感の裏にある不安や孤独を象徴している。山頂に近づくほど深まる心の距離感は、二人の関係性の変化や内面の成長を示し、崖の先に咲く花は不確かな未来への希望と儚さを象徴する。自然の雄大さの中で揺れる感情と向き合うことで、愛の形や真実の意味を模索する物語が静かに展開される。 ...
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