








**「沈黙が呼ぶ」**
遠く遠く 空に吸い込まれた
君の声が 雪の粒に変わる
沈む足跡 言葉も届かない
ただ 風が叫ぶ
君が見た 最後の光景
白の彼方に 滲んで消えた
誓ったのに 届かない手を
握り返すこともできず
祈るように登った壁
命よりも 重たい夢
「これが最後かもしれない」
そう思った瞬間の 静けさよ
沈黙が呼ぶ その向こうへ
誰も知らぬ 蒼の深みへ
君の影を 背にしてなお
歩き出す 命を超えて
引き裂かれても なお繋がる
記憶の綱を 信じてる
ただ生き残った その痛みだけ
声にならぬ 言い訳もなく
君がいた その証だけ
今 胸に焼き付けて
見上げれば まだあの山は
冷たく 無言で立っている
呼吸ひとつ その意味さえ
刃のように 問いかける
沈黙が呼ぶ あの頂へ
何も語らぬ 白の断崖
振り返れば 君がいる
目を閉じて 感じる温もり
凍えるほどの孤独さえ
今は誓いのように響く
君に 伝えたい言葉は
いつも 風にさらわれて
だけど 心はここにいる
今も ともに登ってる
沈黙が呼ぶ 永遠(とわ)の空へ
孤高の夢に 手を伸ばして
君と見た 最期の光
今も胸で 燃えている
雪を越えて 風を裂いて
歩む意味を 抱きしめて
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