
雪の壁に消えた日(Folk Ballad)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/7/23 20:27
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**「雪の壁に消えた日」**
知らぬ間に風が吹いてた
ザイルの先 君が消えた
あの日の空は 凍るほど青く
ただ名前を呼ぶしかできず
アイゼンの跡が途切れて
白い壁だけが応えてた
涙も声も 吸い込まれて
君はもう 雪の向こうへ
あれが夢なら 醒めてほしいと
何度も夜を 歩いたけれど
ロープの重み 今も指に
君の重さ 残してる
ああ 君を置いて 僕は生きた
雪の壁に 誓いを埋めた
あの白さが まだ眩しくて
心の中で 君が笑う
──まだ登るのか と
季節は巡り 名も知らぬ若者が
君の登った壁を目指す
語り継がれる 君の勇気に
僕だけはまだ 言えずにいるよ
ああ 君を置いて 僕は生きた
この命が 君のかわりで
背中押した その手の温もり
今も確かに ここにあるよ
──まだ登るのか と
この歌詞は、雪山での別れと友情、そして生きることの切なさをテーマにしたフォークバラードです。厳しい自然の中で失った仲間への想いを、透明感のある声質とシンプルな楽器編成で表現しています。静かなイントロから徐々に感情が高まる展開は、青春の儚さと山の孤高さを象徴。間奏のピアノとストリングスは、記憶のモノクロ写真のように過去を呼び起こし、サビでは生きることへの罪悪感と決意が交錯します。終盤の静かなCメロでは、時間が過ぎても消えない想いと、語り継がれる勇気が描かれ、アウトロでは雪が降り積もるように祈りが静かに閉じられます。人間の弱さと強さが繊細に織り交ぜられた、切なくも力強い物語が胸を打ちます。 ...
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