








**「どこまで行けば、君に届くの?」**
「もうちょい休まない?」って
君は笑ったけど
なんかその笑顔が 少し遠くて
俺だけ必死で 君の背中追ってるみたいだった
歩くスピードも 息のペースも
こんなに合わないもんだっけ?
君が黙ると 俺も黙っちゃって
言葉探すうちに また距離できる
大丈夫って 言いかけて
言えなくて また下向いた
どこまで行けば 君に届くの?
登るほど遠くなるなんてズルいよ
この坂の先に 笑ってる君が
ちゃんといてくれるのかなってさ
すれ違う言葉の ひとつひとつが
胸に残って消えないんだよ
答えがほしいんじゃなくて
ただ 君の声が聞きたかったんだ
「そんな顔しないでよ」って
思っても言えなかった
なんかもう いちいち気にしすぎて
自分でも面倒くさくなってた
君の手が冷たくなったの
気づいてたけど
握る勇気、なかったんだ
「もう戻る?」
「いや、行こう」
「ほんとに?」
「……うん」
そんな短い会話に 本当が詰まってた
どこまで登れば 君と並べる?
今はまだ ぎこちないけど
同じ空 見てるこの瞬間だけは
少し近づけた気がしたんだ
すれ違いばっか 積もってたけど
心までは 離れてなかった
言葉じゃ伝えきれないから
手を伸ばして、ちゃんと、触れたんだ
投稿者 | スレッド |
---|