








**「もう一度だけ、名前を」**
まだ胸の奥で 終わらない声が
夕暮れの空に 影を落とした
あなたの笑顔が 消えるその瞬間
世界の音が すべて止まった
忘れたはずの写真 今も見つめてる
何気ない日々が なぜこんなに愛しいの
他の誰かの隣 幸せそうでよかった
でもどうしてだろう 涙がこぼれたの
「さよなら」で済むなら
こんなにも苦しくない
わかってるのに
わかってるのに…
どうか もう一度だけ 名前を呼んで
あの日みたいに 優しく
夢でもいい 幻でもいい
一秒でいい 戻れるなら
幸せを願った それは本当の気持ち
でも心のどこかで まだ戻れると信じてた
知らなきゃよかった あなたの未来のこと
知らなきゃよかった もう帰れない場所のこと
あの時 言えなかった
「行かないで」の一言を
胸にしまったまま
息をしている
だから もう一度だけ 名前を呼んで
傷ついても かまわない
涙の跡 風がさらっても
あなたの声で 終わらせて
あなたが選んだ その未来を
私は もう、止めはしない
だけど願うの どこかで
時々 私を 思い出して
もう一度だけ 名前を呼んで
愛してると 言わなくていい
でも私の中のあなたが
消えないままで 終われるように
夕暮れに紛れて 名前を呼ぶ
誰にも届かない 小さな祈り
投稿者 | スレッド |
---|