**「最後のくちづけ」**
忘れたふりのまま あなたを見送った
夜更けの駅には 誰もいない
ひとつ深く 吐いたため息が
肩に積もって 音もなく溶けた
ぬくもりさえも 持て余すくらい
季節はすこし 冷たすぎた
嘘も真実も 愛のかけらね
そう思えたら 少しだけ楽に
あなたの声 今でも耳に残る
やさしさが 私を縛るの
「幸せになれ」と 笑ったあなた
その目が 泣いていたこと
私だけ 気づいてたの
最後のくちづけが 忘れられなくて
夢の中 何度も呼んでる
もしも時を 巻き戻せたら
愛してると 言えたのに
言えたのに――
あなたに出逢って 初めて知った
この胸の奥に こんな火があること
だけど愛は 手のひらに乗らない
掴めば するりとこぼれてく
最後のくちづけが なぜ消えないのか
心に焼きついたままなの
あなたの背中 あの夜の風
まだずっと 覚えてる
まだずっと――
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