








**「宙に咲いた願い」**
ねえ、君に見せたいものがあるの
誰も知らない 朝焼けの色
言葉にならない想いをひとつ
手のひらで包んでいたのに
いつか交わした 夢の話
「叶わなくても 忘れないでね」
笑っていた その目の奥
涙が光っていた
宙(そら)に咲いた願いは 君に届くかな
星のしずくみたいに ひと粒ずつ降る
言えなかったことも 手放せなかった声も
夜の静けさに いま ほどけてゆく
ねえ、君がくれた手紙の中
小さな「ありがとう」が滲んでた
強がりばかりで応えた日々を
悔やんでも 戻れないけど
灯りのない道を歩いて
気づけば君を探してた
季節の風に運ばれて
聞こえた 君の声が
あの日くれた言葉が まだ胸にある
「大丈夫」って言うたび 心が揺れる
忘れられないから 忘れたくないから
泣いてもいいかな もう ひとりきりで
ふたり歩いた道の途中
振り返れば まだ君がいて
声にならない想いが
この胸で 揺れているよ
宙(そら)に咲いた願いを いま抱きしめよう
失くしたものばかり 数えてたけど
君がいた季節は 消えない優しさで
僕の明日(あす)を 照らしつづける
星のしずくが落ちた夜に
君を想って 目を閉じた
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