**「風のあと」**
ねえ 昨日の空に
ひとすじの線が伸びてた
まるで 誰かがそこに
夢を預けたみたいに
いつもより高く
雲はゆれて消えてった
声もかけられず
わたしはただ 見ていた
風にまぎれた名前を
耳の奥で呼ばれた気がした
ああ あれは幻(まぼろし)
それとも さよなら?
空へ 空へ かけていった
あなたの背中が 光ってた
遠く 小さく なるたびに
胸の奥 泣いていた
きっと今でも どこかで
あの風のあとを なぞってる
ねえ 忘れたはずの
笑い声が降ってきた
青い午後の隙間
子供みたいに 泣いてた
心(こころ)に残った 足跡
風がそっと 埋めていくけど
ねえ 消えてしまうの?
本当に 行ってしまうの?
空へ 空へ ほどけていく
あなたの記憶が 光ってた
手を伸ばしても 届かない
涙だけ あたたかい
ふいに立ち止まる午後に
わたし ひこうき雲
見つけたの
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