







**「君がいた景色」**
忘れたくないって 言えなかった夜のこと
忘れられないって 気づいてた朝のこと
君が笑ったあの朝が 終わらずにいてほしかった
ただそれだけで 呼吸ができたのに
背中越しに感じてた 別れの匂いと沈黙
足音だけが 湿ったアスファルトに滲んでいく
最後に交わした言葉は もう聞こえないけど
君の沈黙(こえ)こそが 一番あたたかかった
君がいた景色は 今も風の中にある
壊れそうな空の色も あの日と同じまま
泣きたい夜も 言葉にできない想いも
すべて名前にして 君を呼んでた
誰かのために戦うふりで 自分を守っていた
心の奥でずっと 怖がっていたくせに
君はそれを全部見抜いてた なにも言わなかったね
その優しさが 今も胸に残ってる
君がいた景色に 今も僕は立っている
やり直せるならと 何度も願ったけれど
涙の意味も 誇りの重さも
あの日 君が全部教えてくれた
もう会えないと わかってるくせに
夢でまた 手を伸ばしてしまう夜
君がいない世界で 僕はまだ歩いてる
名前のない未来に 意味を探しながら
あの背中を追って 振り返る風の中で
そっと心で 君の名を呼んでた
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