








**「レイン・ステーション ’89」**
終電すぎの駅のホーム
街の灯りが 遠く揺れてた
古いカセットから流れる
プリンスの声が やけに沁みるよ
君と出逢った夏を思い出す
ブレザー姿で笑ってたね
だけど夢を追うほどに
過去ばかり美しくなってく
タイムトラベルじゃない
ただ思い出に迷ってるだけ
でもあの頃の僕を
今でもどこかで探してる
雨が降る レイン・ステーション
昭和がまだ終わらない夜
「今が一番素敵よ」って
君の声が 胸に響く
雨が降る レイン・ステーション
昭和がまだ終わらない夜
「今が一番素敵よ」って
君の声が 胸に響く
横断歩道 ネオン滲んで
君がいた景色が色褪せない
ビルの谷間に月が昇って
ノスタルジアがまた鼓動を打つ
レコード店の奥で聴いた
あのメロディが蘇るたび
過去も未来も溶けて
ただ「いま」だけが踊り出すのさ
フィルムの中じゃなく
現実の続きを生きたいんだ
ガラス越しの空を
今日も誰かが見上げてる
雨が降る レイン・ステーション
あの日の傘はまだ閉じたまま
「今がすべてだよ」って
君が笑えば 時が止まる
知らない誰かの声がした
「懐かしさに溺れ泣いた」
昭和から平成へ
この胸のまま 渡っていこう
雨が止む レイン・ステーション
今日という歌が始まる予感
過去と未来の隙間で
君と僕は 踊っている
'89の風が吹いた
カセットに録った さよならじゃない言葉
それを今 口ずさんでる
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