記憶の海に還る(Folk)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/4/11 18:59
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**「記憶の海に還る」**
君の声が聞こえた気がした
冬の朝 歪んだ窓ガラス
歯ブラシの隣に まだ置き去りのマグカップ
「もういい」って言ったのは
ほんとは僕だった
でも、本当は
忘れたくなかった
冷たくなる手のひらに
君のぬくもりがまだ残る
記憶の奥で 誰かが泣いてるようだ
記憶の海に還ろう 波打つ断片の中で
すりガラス越しの愛を そっと手でなぞる
名前も 出会いも 崩れても
君が君でいた証は この胸に残ってる
それだけでいい
バケツをひっくり返したような雨の日
あの駅のベンチで 君を見送った
「またね」って言った声が
何度も夢でリピートされる
なのに朝になると 忘れてる
泣きそうになる
記憶を消す手術の同意書
震える指で サインを書いた夜
君の笑顔だけが
やけにリアルで 苦しかった
記憶の海に沈もう 深く静かに沈もう
白い音の中でだけ 君に会えるなら
青く染まる脳裏の片隅で
手を伸ばしても届かない
その距離が 「愛」だったんだ
雪の道を走る 裸足の僕らがいた
転んで笑った 君の顔
なぜだろう その場面だけ
何度消しても残ってる
まるで 魂に刻まれたみたいに
記憶の海に還るよ 誰も知らない岸辺へ
もう名前も 声も 抱きしめたぬくもりも
消えたとしても きっとまた出会う
理由なんていらない
引き寄せられるように
もう一度 恋に落ちるだけ
――「また会えるよね?」
波音が 静かに返した
「きっと、また――」
この歌詞は、失われた恋と記憶の断片を巡る旅を描いています。時間軸を行き来しながら、主人公が過去の愛を追体験し、心の深海へと沈んでいく様子を、海や雪、音といった自然のメタファーで表現。忘却のプロセスの中で浮かび上がるのは、名前や出来事ではなく感情そのもの。記憶が消えても、心に残るものは確かに存在し、それがまた人を引き寄せる——そんな静かな確信が込められています。 ...
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