**「夜明けの影」**
doo…ah…bmm…oo…”
――誰もいない街角、記憶だけが漂う。
君と出会ったのは 終電のあと
ガラス越しの雨粒が 未来を濡らしてた
タクシーの尾灯 眠らない街の鼓動
沈黙の中で 言葉は意味を失った
“doo…ah…mm…oo…”
見知らぬ二人の呼吸だけが 夜を繋ぎ止めていた
“bmm…doo…ah…oo…”
空気の余白が都市の孤独を映し出す。
君の瞳は 街灯の影みたいに揺れて
何かを言いかけて 飲み込んだ
自由も愛も 形を持たないから
夜風にさらわれて 消えていった
“ah…oo…bmm…doo…”
俺はまだ あの瞬間に立ち止まってる
心だけが 街に置き去りになったまま
たった一夜で 夢は色を変え
たった一言で 世界が崩れた
でも 君の笑顔だけが真実だった
“doo…oo…ah…bmm…oo…”
雨上がりの路地で 心が透き通っていく
今もまだ 名前のない愛を探してる
“ah…bmm…doo…oo…”
ネオンの残像が、思い出をスクリーンに映す。
遠くでサイレン。朝がもう、そこまで来ている。
誰も知らない 君の横顔を
何度も夜に描いた
過ぎた時間は 音もなく
この胸の奥で 呼吸をしてる
“bmm…doo…ah…oo…”
もう一度 出会えるとしても
きっと 何も言えないだろう
ただ、目を閉じて 街のざわめきに溶けたい
“doo…ah…bmm…oo…ah…”
夜明けの光がビルを越える。
誰かの影が伸びて、消えていった。
――その端に、まだ君の温度が残っていた。
| 投稿者 | スレッド |
|---|


