








**「青い風の記憶」**
ねぇ、春の風って、少し意地悪だよね。
私の髪を揺らして、君を思い出させるんだ。
“Whisper my name, through the breeze, through the breeze…”
桜が咲いたからって浮かれすぎじゃない?
“君らしい”って思ったけど、
あの日、私もちゃんと笑ってたんだ。
“Don’t look at me that way, boy, you know I care...”
ねぇ、そんな顔しないで。
私、簡単じゃないの。
アイスが溶けて、君の指先が甘くなって、
思わず見とれたなんて言えないでしょ。
強がりも癖になってきた。
でも、君の笑い声だけはずるいんだ。
ねぇ、どうせまた私のこと、
“素直じゃない”って笑うんでしょ?
でもね、それでいいの。
私の恋は、簡単に言葉にならないから。
“You know, you know, I’m falling slow...”
“I won’t say it, I won’t say it, but you know...”
紅葉の落ちる音が、やけに寂しくて。
ねぇ、覚えてる?
あのベンチで君が言った「寒いね」って言葉。
私は“そうでもない”って嘘をついた。
雪が降る夜、街の灯りが滲むたびに
君の笑顔が浮かぶ。
「会いたい」なんて、言わないけど。
“Say my name, in the snow, don’t let it go...”
風の中で心がほどけていくのを感じてる。
ねぇ、聞こえる?
“I’m still here, I’m still yours...”
春になったら、また会えるかな。
その時もまた、
少しだけ強がってみせるね。
“You’ll never know… but maybe you will.”
“Blue wind, take me back to you...”
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