風はまだ歌っている(Folk Ballad)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/10/17 6:42
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**「風はまだ歌っている」**
風が言うの、「まだ咲いている」と。
丘の上の花たちは 君の夢を見ていた。
鳥たちは歌い、街は静かに 眠る未来を数えてる。
「君はまだ信じているの?」
僕は雲の隙間で問いかけた。
人々の声が川に落ちて 魚のように泳いでいく。
君は答えず、ただ花びらを掬い上げた。
風よ、伝えてくれ。
枯れた野にも、芽吹く約束を。
君の瞳が世界を映すたびに、
沈黙が祈りになる。
「愛って、痛いね」 君が言った。
「でも、痛みの中に生きてる音がある」と、
僕は答えた。
森がうなずき、空が微笑む。
その瞬間、風が僕らを包んだ。
街角のポスターが泣いている。
戦場のニュースが夜を染める。
でも、君の声が僕の胸で灯になる。
花が歌い、石が眠る。
誰もいない丘の上で、
地球が小さく息をした。
風よ、もう一度 君を運んでくれ。
夢の向こうで 僕らは出会う。
悲しみの種が芽吹くその場所で、
世界はきっと やさしくなる。
「ねえ、まだ咲いてる?」
風が笑って答えた。
「ええ、あなたの心の中で。」
風・花・鳥といった自然を語り手として描くこの歌は、愛と再生、そして時代の痛みを静かに見つめる祈りのような物語である。恋人との対話を通して、個人の心と世界の営みが重なり合い、失われたものの中に新たな命が芽吹く瞬間を映し出す。風は記憶を運び、花は希望を語り、沈黙さえも優しさに変わる。全体を俯瞰するような語り口と映像的な情景が、愛が人を変え、世界を包み直す力を持つことをそっと示している。 ...
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