
透明な壁の向こうで(Indie Folk)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/9/14 9:00
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**「透明な壁の向こうで」**
静かな森に 囲まれて
鳥の声だけが 響いている
遠く呼ぶ声 もう届かず
透明な壁に 掌を置いた
「帰ろう」と君は言ったね
笑う横顔 今も浮かぶ
約束した道は 閉ざされ
季節だけが 移り変わる
風よ 運んでくれ
届かぬ答えを
壁のこちらで 名を呼ぶたび
心は砕けて また刻む
薪の匂いと 犬の眠り
畑を耕す 孤独な手
川に映る 沈む夕陽
誰にも見せられぬ 涙の色
「待っていて」と夢の中で
君の声が また囁く
握りしめた 木の実ひとつ
それが世界の 全てになる
風よ 運んでくれ
消えゆく祈りを
壁のこちらで 生きる意味を
君に触れた日々 忘れない
透明な壁の向こうで
まだ 呼び続けている
この歌詞は、目に見えぬ壁によって世界から切り離された一人の語り手が、過去の記憶と現在の孤独を行き来しながら生きていく姿を描いています。手を伸ばしても届かない声や、日常の細やかな営み―薪の匂い、犬の眠り、畑の労働―が繰り返し現れることで、隔絶された時間の重みと静寂が浮かび上がります。失われた人との会話の断片や象徴的な自然の描写は、喪失の痛みと同時に生きる力を支える小さな灯火として描かれています。歌全体は、孤独を超えてなお記憶に寄り添う人間の強さと儚さを、静かなフォーク調の旋律にのせて表現したものです。 ...
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