
山の路に咲く声(Epic Ballad)
yamanba
Music(音楽)
:
2025/9/3 15:16
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**「山の路に咲く声」**
霧の向こう 呼ぶ声が
まだ見ぬ明日をほどいてゆく
足跡は 苔の深みに沈み
風が秘密を打ち明ける
「ここで待つ」と かすれた囁き
手のひらに残る 温もりの影
石畳は涙を映し
鳥たちは 過去を告げる
山の彼方に 消えた背中
追えば追うほど 遠ざかる
白い花びら ひとひら舞い
心は道しるべを失う
君を探す 君を呼ぶ
すべての息 すべての鼓動
枝葉が揺れ 岩が応える
「まだここにいる」と 山は歌う
「戻れない」「忘れない」
「愛してる」「さよなら」
地図のない旅路に立ち
影法師と肩を並べる
ひび割れた岩壁に
未来の文字を刻むように
過ぎし日々の 微笑みが
霧を裂いて 現れる
握った手の 記憶こそ
灯火よりも確かな光
君を探す 君を呼ぶ
ひとつの息 ひとつの願い
道なき道を 登り続け
「まだ待っている」と 山は歌う
すべての夜 すべての空
君を想い 君を結ぶ
花咲く路に 涙を置き
風がそっと 未来を開く
山の路に咲く声
明日へ 連れてゆく
この歌詞は、山道を旅するように記憶と未来を行き来する物語を描いている。霧や岩、風や花といった自然が擬人化され、失われた愛や約束を語りかける存在として登場する。主人公は過去の声を追いながらも、道なき道を進む決意を胸に歩み続ける。その歩みは恋人を探す執拗な眼差しであり、同時に自らの心を確かめる儀式でもある。静かで冷ややかな始まりから、執念のように繰り返されるサビへと展開し、やがて山そのものが歌うようにクライマックスを迎える。自然と心が重なり、愛と喪失、希望が絡み合う抒情詩的な構成となっている。 ...
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