**「扉の向こうで」**
シンクの隅に 置き去りのグラス
あなたの指の跡が まだ消えない
窓際の椅子 夜更かしで並んで
冷めた紅茶に 夢を語ったね
ベッドの隅で 本を読むあなたを
背中越しに 黙って見ていた
冷蔵庫には 半分残ったミルク
明日も一緒に 飲めると思った
好きで好きで 離れたくない
過ごした日々が 体に染みてる
でも親の声が 扉を叩き
未来を静かに 閉ざしていった
机の上に 置きっぱなしの鍵
あなたの手が 最後に触れたもの
笑い声だけ 壁に染みついて
消せないままに 私は残る
好きで好きで 別れたくない
同じ部屋で 生きていたのに
親の影に 裂かれてしまう
大切な日々を 抱きしめながら
あなたの香りが まだここに漂う
カーテン越しの光 揺れている
手を伸ばしても 届かない距離
静かな部屋で 名前を呼ぶだけ
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