
扉の向こうで(Pop Ballad)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/9/8 21:11
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**「扉の向こうで」**
シンクの隅に 置き去りのグラス
あなたの指の跡が まだ消えない
窓際の椅子 夜更かしで並んで
冷めた紅茶に 夢を語ったね
ベッドの隅で 本を読むあなたを
背中越しに 黙って見ていた
冷蔵庫には 半分残ったミルク
明日も一緒に 飲めると思った
好きで好きで 離れたくない
過ごした日々が 体に染みてる
でも親の声が 扉を叩き
未来を静かに 閉ざしていった
机の上に 置きっぱなしの鍵
あなたの手が 最後に触れたもの
笑い声だけ 壁に染みついて
消せないままに 私は残る
好きで好きで 別れたくない
同じ部屋で 生きていたのに
親の影に 裂かれてしまう
大切な日々を 抱きしめながら
あなたの香りが まだここに漂う
カーテン越しの光 揺れている
手を伸ばしても 届かない距離
静かな部屋で 名前を呼ぶだけ
この歌詞は、同棲していたカップルが親の反対によって別れざるを得ない女性の心情を描いたバラードです。日常の細かな風景やしぐさを丁寧に盛り込み、別れの痛みを生活感とともに浮かび上がらせています。シンクに残るグラスや冷蔵庫のミルク、机の上の鍵、窓際の椅子や本を読む背中といった具体的な描写が、共に過ごした時間の温もりを感じさせます。その一方で、親の声や影が扉の向こうに立ちはだかることで、愛しているのにどうにもならない現実が強調され、女性の切なさや葛藤が深く伝わる構成になっています。声は甘く囁くように想定され、静かで黒い雰囲気の中に愛の切実さを滲ませています。 ...
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