**「稜線に刻まれし夢」**
──聴け、この声を
白き峰に刻まれた物語を
彼らは二つの魂
一本のザイルで結ばれし者
嵐の口を越え 祈祷旗の下を進む
氷壁は牙をむき 雪は記憶を覆い隠す
「あと一歩だ」──
彼女は風に囁く
「生きて帰れ」──
彼は影に叫ぶ
酸素は数えるほど 時は砂のように流れ
だが 彼らの眼差しは
頂を越えて燃えていた
登れ、稜線を越えよ
嵐を裂き、夢を抱け
見えぬ頂 白き夢の稜線
声は永遠に 氷に刻まれる
モンスーンは道を閉ざし
炎のような風が唸る夜
ランプの灯は揺れ
息は白き霧となり消える
「もし帰れなくても」──
彼女の声は祈りとなり
「ここで生きろ!」──
彼の叫びは雷鳴と溶けた
ピッケルの打ち込みは 鼓動のように
氷を裂き 天へと続く道を描く
登れ、稜線を越えよ
嵐を裂き、夢を抱け
旗は揺れる 白き風に
その名は空に 永遠に残る
──聴け、この声を
彼らは今も 稜線に立つ
雪に溶け、風に還り
夢となりて 我らを呼ぶ
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