








**「雲を越えて君と」**
ザラついた風が 頬をかすめる
登りきった稜線に 君の笑い声
背中に背負った日々の重さも
今 雲海の向こう 置いてきたみたいだ
眼下に広がる十勝平野
北へと連なる日高の嶺々
幌尻の尾根に咲く花が
君の額の汗を照らして揺れてる
あの夏を追いかけて
ただ一歩ずつ踏みしめた
見渡す世界に 僕らの時間が
刻まれている
雲を越えて君と 空に近づいた
風が運ぶ未来 胸に響く
山頂の陽射しが 二人を包み込む
この瞬間が 永遠よりも確かだと知った
カムイエクウチカウシの影が
午後の光に溶けてゆく
遠くトムラウシも 夏色の中
手を繋ぐ影が長く延びていく
君が振り返るたび
息が少し乱れる
その瞳に映る 僕の姿が
こんなにも強くなれる理由だ
ここまで来た景色は
誰も奪えない
白い雲も 青い谷も
全部 僕らのもの
雲を越えて君と 空を抱きしめた
稜線を渡る風が 歌っている
十勝の峰々が 二人を見守ってる
この瞬間が 永遠よりも輝いている
何度も迷って 何度も諦めかけた
けど君の笑顔が 道を照らしたんだ
雲を越えて君と 陽射しを浴びた
未来の地図は この空に描こう
山頂の鐘が鳴らなくても
僕らは知ってる ここが約束の地だと
雲を越えて…君と。
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