
まだ登れる(Country Folk)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/8/4 19:30
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**「まだ登れる」**
白髪まじりの ふたつの影
ふたたび歩く あの尾根道
笑いも涙も 置き去りにせず
背負って登る この静けさ
あの日の声が 今は笑いに
無言の夜が 歌になる
いがみあった あの頃も
いまはただ 懐かしい風
まだ登れる まだ歩ける
手を取り合えば 山もやさしい
言葉より深い この沈黙で
すべてが 赦された気がした
杖を突いても 足は覚えてる
若き日々の 傷と地図
置き忘れた 名もなき約束
今日こうして 守れた気がする
あの吹雪も いまは穏やか
命を試した あの崖も
ふたりで越えた そんな気がする
いや 越えたんだ 確かにな
まだ登れる まだ笑える
日が沈むまで 一緒にいよう
過去も今も この山に抱かれ
歩いた道が 誇りに変わる
まだ登れる まだ笑える
日が沈むまで 一緒にいよう
(まだ登れる)
この歌は、長い時を経て再び山を登る老いたふたりの姿を描いている。かつて過酷な試練を共にし、心に傷を抱えたまま別々の道を歩んだ彼らが、年老いた今、過去を赦し、静かに寄り添いながら山を登る姿は、人生の和解と深い絆の象徴だ。吹雪の中の記憶、険しい崖、言葉にならなかった想いが、沈黙の中で確かに交わされ、今ではすべてが穏やかに溶けていく。時が彼らに与えたのは、忘却ではなく「ともに歩んだ記憶」としての誇りであり、それが最後の登山にやさしく寄り添っている。 ...
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