








**「消えた季節をさがして」**
ねぇ 覚えてる?
線路沿いのあの道 枯葉が舞ってた
冷たい空気に 君の声だけが
やけにあたたかくて 立ち止まってしまった
「またね」って言えなかったね
夕陽に溶けた 背中だけが遠ざかる
あの時の風が 今も頬を撫でて
ふいに君の名を 呼びそうになる
もしあのとき 手を伸ばせたら
君の季節に 触れられたの?
街灯が揺れる 誰もいない夜道
君のいない場所で 君をさがしてる
答えのない問いを 繰り返すように
君がよく口ずさんでた あの曲
風にまぎれて 聞こえてくる気がして
雑踏の中で 一瞬ふり返った
でも そこには誰もいなかったよ
わかってる 過ぎた時間に
答えなんてもう ないことくらい
だけどまだ あの日のまま
時計の針が 止まってる僕がいる
君の「またね」が 本当ならば
どこかで今も 歩いてるの?
曇り空の下 傘もささずに
忘れかけた歌を つぶやいてるの?
答えは要らない ただ君に会いたい
君がいた季節が 今も残るこの風景
消そうとするほど 浮かんでくる
悲しいだけじゃない 懐かしさが
時々、僕を守ってるんだ
いつかまた 交差点ですれ違うなら
知らないふりして でも気づいて
言葉よりも 目が語るよ
「今度こそ、君を離さない」って
遠回りしても ここに辿り着くように
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