







**「お願い、やめて」**
ねえ どうしてそんなふうに笑えるの
風の中で揺れてる あの髪さえ憎いの
彼の視線があなたを追うたび
わたしの胸が小さく叫ぶのよ
誰よりも愛してきたはずなのに
一秒ごとにあなたが近づいてくる
見えないナイフで切り裂かれるみたい
お願い これ以上奪わないで
わたしの声が届かないのなら
せめてこの恋を踏みにじらないで
彼はわたしのすべてだった
そうよ 命と呼べるほどに…
お願い やめて あなたの指が触れたなら
もう彼は戻れない わたしの世界へ
こんなにも想ってるわたしよりも
きれいな顔だけで奪わないでよ…
どれだけ言葉にしても足りないの
彼との日々が積み重なった記憶も
あなたの一瞬の微笑みひとつで
すべてが砂のように崩れてく
わたしには彼しかいないのよ
笑いあった朝も、泣いた夜も全部
それなのに運命みたいな顔して
彼をさらっていくの?
ねえ わかってる あなたが悪くない
だけどどうして こんなにも苦しいの?
わたしを試すように現れて
彼の心をさらうなんて…
お願い やめて あなたのその笑顔が
わたしを壊してく 静かに確かに
誰にも渡せないと思ってた
それなのに あなたが奪っていくの?
お願い…お願い…それだけでいい
どうか彼の手を放して
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