晴れ間のくせに、まだ泣ける(ArtPop)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/6/3 8:54
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**「晴れ間のくせに、まだ泣ける」**
雨、止んでた
地面はまだ濡れてて スニーカーの裏がペタって鳴る
雲の隙間から 眩しすぎる太陽
でもさ、全然スッキリなんかしてないんだよね
カフェの前のアジサイ ぐしゃっとしてた
昨日まであんなに綺麗だったのに
私もたぶん
そんなふうに見えてるのかもなって思った
傘を畳む仕草 身体が覚えてる
もう要らないってわかってるのに
心だけ置き傘みたいに そのまんま
止んだはずの雨音が
頭の中で まだ鳴っててさ
名前、呼ぼうとして
飲み込むだけの日々だよ
晴れた空に 馴染めない
まぶしいくせに 泣きたくなる
もういないって
ちゃんとわかってるのに
この青空じゃ、余計に思い出すんだよ
駅前のコンビニ 冷房ききすぎてて
ホットコーヒーが飲みたくなった
こんな時期に変だって思ったけど
変なのは ずっと前からだったか
好きだったあの曲 流れてた
「あ、これ…」ってつぶやいて
誰もいない横に向かって 笑ったふりしてごまかした
あのとき言えなかった
最後の「ありがとう」
今さら届けたって遅いけど
言わないままよりは ましかなって
梅雨が明けても 心ん中は
まだじめっとしててさ
どっかにあんたの影が
濡れたまんまで 残ってんだよ
あれから何回 夏が来ても
私はいまだに 同じ場所で
濡れたまんまの思い出
干すことすら できてないまま
この晴れ間 空っぽのくせに
あんたのことだけ やけに映す
忘れたくないけど
前にも進めなくて
…それでも明日、傘は持たずに出かけるよ
梅雨が明けた
でも私はまだ
あの日の途中で立ち止まってる
梅雨明け直後の、湿った空気と晴れ間のコントラストを背景に、過去の恋をいまだに手放せずにいる心情を描いた楽曲。街は夏に向かって動き出しているのに、主人公の心だけが置き去りにされている。雨が止んでも内側では“雨音”が鳴り続けるという描写や、日常の何気ない風景にふと浮かぶ記憶が、喪失のリアルさを浮き彫りにする。感情は爆発せず、静かに、でも確実に痛みがにじむ。最後の一節には、微かだけど確かな前進の意志がある。 ...
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