








**「君に気づいた日」**
あの日、駅で君を見かけた
誰かを待つみたいに立ってたね
傘も差さず、濡れた髪が
不思議と まぶしくてさ
何気ない横顔だったのに
目が離せなかったんだ
知り合いでもないのにね
心が勝手に動き出した
声をかける理由なんてなかった
だけど あの一瞬だけ
僕の時間が止まったようで
どうしてか 君を忘れられない
君は… 本当に綺麗だった
誰かのものだって わかってたけど
名前も知らないまま それでも
僕の心に 深く染み込んだ
たった一度のすれ違いが
どうして こんなに痛いんだろう
あの後も、何度か同じ駅に立ってみた
君がまた現れる気がしてね
馬鹿だろ? 自分でもそう思うよ
でも… 待たずにいられなかった
忘れようとすればするほど
君の輪郭がはっきりして
こんなにも会ってないのに
君だけが ずっと胸の中にいる
君は、やっぱり綺麗だった
あれは偶然じゃなかったと思いたい
声をかけられなかったけど
心だけは 確かに叫んでたんだ
きっともう会えないってわかってる
でも 君を見た日から
僕は 少し変わったんだ
あの雨の中の君
たった一度 それだけで
僕の世界に 光が差したんだよ
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