








**「ひかりのあとに」**
やわらかく揺れる午後の光
カーテン越し 微笑む影
ねぇ もう少しだけ
このまま 時間が止まればいいのに
思い出す あの声がまだ
胸の奥で ほどけずにいる
「信じてたよ」って
言えなかった言葉たちが
今でも この部屋に残ってる
あなたの眼差しの奥に
わたしの影を探して
何度も同じ夢を見る
笑って 泣いて すれ違って
なぜ あなたは
「さよなら」も言わずに
遠く 遠く 霞んでいくの?
まだ 心は
あなたの声を待ってる
ひかりのあとに 置いてかないで
言葉より 静けさが痛い夜
写真立ての中のふたり
もう戻れない季節のなか
笑ってるその横顔が
今はただ 眩しくて
誰にも言えなかった想い
あなたに届いてたのかな
もう一度 あの日に戻れたら
強く手を 離さずにいたのに
なぜ あなたは
やさしさを置き去りに
傷つけることも 選ばずに
ただ 静かに
背を向けたまま消えた
ひかりのあとに 何も残さず
忘れようとした日々ほどに
あなたが 胸を締めつける
もしも願いが ひとつ叶うなら
「さよなら」だけでも 聞かせて
まだ あなたの
残した音が響く
この胸の奥で 揺れている
もう いないと
わかっているはずなのに
ひかりのあとに あなたがいる
(あなたの声が風に消えるように)
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