








**「愛になれなかった」**
…誰かの夢の中で
あなたに また会えたらいいのに
声も届かない この場所で
まだ あなたを想ってる
笑ったあなたの横顔
覚えてるのは わたしだけ
ふれた瞬間 崩れていく
そんな恋をしていた
ひとことが 怖くて
黙った夜の数だけ
心が薄くなっていった
壊れても いいと思った
あなたの傍に いられるなら
でも わたしじゃ
あなたの光にはなれなかった
わたしは ただ 愛されたいと
願ったことさえ 罪のようで
まるで夢の中の花みたいに
咲いて 散っていくだけ
あなたの瞳(め)が 見ていたのは
わたしじゃなかったとしても
それでもまだ この胸は
あなたを抱いてる
「好きだったよ」って
言ってほしかっただけ
それだけで 明日を
信じられたのに
指先でなぞった未来は
冷たくて 何もない
わたしだけが まだ ここにいる
最後のドアを 閉めるのが
あなたで 本当によかった
だって それだけは
ずっと 夢だったから
わたしは ただ 愛の中で
名前を呼ばれたかっただけ
まるで夜明け前に消える月のように
光の中で 消えてくの
あなたの腕に ふれた日々
幻(まぼろし)でもかまわない
壊れていい このまま
あなたの記憶で 終わりたい
わたしは今 愛を終えて
あなたのいない朝に
まるで存在しなかったみたいに
透明になってく
さよならを言えたらきっと
あなたの笑顔を 忘れられる
それでもまだ 最後に
好きって 言いたかった…
……ありがとう
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