








**「グラスの向こうに君がいた」**
深夜のFMラジオが流れる部屋
グラスを傾け 一人の時間
あの頃の君が ふいに蘇る
オリビアの声に 背中押されて
ふたりで歩いた並木道
すれ違う風が少し冷たくて
君のマフラーを引き寄せた
あの仕草も 今は夢
あのカフェの窓辺にいた
窓越しの君の笑顔
グラスの向こうにぼやけたまま
遠くで 揺れてる
言葉にできない想いばかり
伝えられずに 夜が明けた
君の好きなレコードが 今も回るよ
針のノイズに 心が滲む
グラスの向こうに君がいた
涙も笑いも そのままそこに
もしも時を戻せるなら
君を抱きしめて 離さないのに
オリビアがまた 歌いだす夜
君が出ていったあの日の午後
テーブルに残ったメモと影
「ごめんね」の文字が揺れていた
何も言えずに 立ち尽くしてた
今でも答えを探してる
何ができたのか わからないまま
でもね君と過ごした日々は
胸の奥に ちゃんと灯ってる
グラスの向こうに君がいた
声もぬくもりも まだ覚えてる
傷つけあって離れたけど
忘れられるわけなんて ないさ
オリビアがまた 歌っているよ
夜が終わる前に
君に届けばいい
オリビアの声に乗せて
さよならじゃなく ありがとう
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