








**「君がいた頃の空へ」**
遠くで風が鳴いてる
まるで君の声みたいに
部屋の隅に残った あの日の笑い声が
今も僕をほどいてく
通い慣れた道を 今日はひとりで歩いた
すれ違う季節の色さえ 君と見た景色に重なって
止まった時間に名前をつけたら
きっと「君のいない日々」って呼ぶんだろうな
どんな言葉も届かないと 分かっていても
ただ会いたいよ ただそれだけだったんだ
君がいた頃の空へ 叫びたくなる夜には
もう戻れないと知ってても 夢を見てしまうんだ
“さよなら”なんて言えたなら こんなに苦しくない
でも僕の心はまだ 君を手放せないまま
君が忘れたようなことを 僕はまだ覚えてる
好きだったカフェの匂い 冬の光と肩の温もり
写真よりも鮮やかな記憶が
ずっと胸を締めつけるんだ
泣けなかった夜の数だけ
君を愛してたんだと 今になって気づいた
君がいた頃の空へ 僕は何度も問いかけた
「今も幸せですか?」って 風に願いを託して
すべてを忘れられるなら 楽になれるのに
でも思い出が生きてる限り 僕はまだそこにいる
誰よりも愛したこと 誰よりも愛されたこと
過ちじゃなかったよね
ただ終わりが来ただけ
君がいた頃の空へ 今も手を伸ばしてる
戻れないこと分かってても 想いだけは届いて
“ありがとう”って言えたなら 前を向けるかな
まだ少しだけ時間が欲しい 君を忘れるために
風がまた どこかへ運んでく
君の笑顔を 胸の奥へ…
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