**「角の向こうに、春は」**
日暮れの空に 灯りがともる
帰り道 少し 遠回りした
わたしの影が あなたを探す
もう いないと 知っていながら
笑顔の奥に さよならが見えた
飲み込んだ問いも ため息も
黙って背を向けた あの日の背中
誰よりも 優しかったのに
角の向こうに 春が来るなら
どうか私を 思い出さないで
約束なんて ひとつもないけど
言葉より深く 残るものがある
閉じた記憶を 指でなぞれば
あなたの声が 耳にほどける
触れなかった傷 気づいていたの
それでも そばにいたかった
角の向こうに 春が来るなら
あなたの幸せ 遠くで願う
きれいな別れなんて なくていい
ちゃんと痛いまま 終われるなら
角の向こうに 春が来るなら
いつか私も 笑えるでしょうか
名前のない想い 抱きしめながら
今日という日を 見送ります
風が 髪を撫でていった
もう 振り返らない
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