
羽根のない夜に(Rock)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/5/6 8:31
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**「羽根のない夜に」**
たぶん、涙ではなかった
頬をすべったのは 季節の切れ端
名前を失くした夜のなか
わたしは わたしを乗せて ゆっくり遠ざかる
鞄には 思い出は入れていない
代わりに まだ温かい沈黙を詰めた
街灯が滲むのは
目が覚めたせいだと思いたかった
わたしは今 羽根のない鳥
飛べないまま 空を忘れて
それでも 風に問いかけてる
あなたに聞こえない声で
行き先なんて 最初からなかった
あるのは 「もう戻れない」という未来
手を振った駅の空が
どこまでも 残酷に澄んでいた
わたしは今 影のない影
光を拒む場所に立って
それでも 愛を手放せなくて
手ぶらで ただ祈ってる
あの窓に映った自分を
あなたは見ただろうか
黙っていても 伝わるものなんて
幻想だったのに
この夜が朝になっても
バスは止まらない
わたしだけが知ってる
「さよなら」を重ねて 生きていくこと
この歌詞は、主人公が別れを決意し、去っていく瞬間の心情を詩的に描いています。自然の象徴を通して、内面的な動揺と葛藤を表現。例えば、「羽根のない鳥」や「影のない影」というメタファーを使い、自由を失った孤独感や決して戻れない現実を強調しています。風景や時間が主人公の感情とリンクし、列車の発車、夜の静けさなどを通して、心の中での移行を感じさせます。歌詞は、言葉の間に静かな空白を持たせることで、感情が言葉にできないほど深いことを暗示。終わりのない旅路を進みながらも、切なさと未練が絡み合っているのです。 ...
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