








**「小樽に雪が降る夜」**
坂道を登る 古い石畳
君がつないだ手のぬくもりだけで
寒さを忘れた 冬の帰り道
運河の水面(みなも)に 灯りが揺れてたね
ガス灯がともるたび 時がゆっくり流れる
肩寄せて歩いた 誰も知らない世界
小樽に雪が降る夜 に
「愛してる」って言った声が
今も耳の奥で かすかに響いてる
どんな未来が来ても
君の笑顔があるなら
この世界に迷わずいられるんだ
ガラスのショーウィンドウ 白い息こぼして
笑い合った午後 あたたかいココア
降り積もる想いが 言葉を越えて
胸の奥 やさしく染みていく
古いレコードの音 レストランの窓辺
時間の止まった部屋 ふたりだけの記憶
小樽に風が吹く朝に
「大丈夫だよ」ってつぶやいた
その一言に 何度も救われた
遠く離れていても
君のことを想えば
ほら、僕はまた歩き出せるんだ
雪がすべてを包み込むように
僕らの痛みも 悲しみも やがてやさしさに変わる
だからいつか またあの坂で
君とふたり 笑い合える日まで
小樽に雪が降る夜 に
僕はそっと目を閉じたまま
君の名前を 何度も心で呼んでる
完璧なんてなくても
この愛が本物なら
どんな時代も越えてゆけるはずさ
運河の水面に映る ふたりの影
変わらないものが ここにあると知った
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