**「君の声が響く」**

朝焼けの駅のホームで  
風が君の声を運んだ  
知らないはずのその響きに  
胸が少しざわめいている  

遠く昔の誰かのこと？  
それとも未来の約束？  
見えないけれど感じるもの  
きっと僕を動かす力  

君の声がどこかで響く  
忘れてた夢を呼び覚ます  
名前も知らない君だけど  
なぜか僕を包む温かさ  

夕暮れの川沿い歩けば  
さざ波が君の声を歌う  
ほんの一瞬だけ振り向いた  
景色の中に君がいそうで  

失くしたものが増えた日々も  
きっと無駄じゃないと思えた  
君の声が教えてくれた  
少し前を向ける気がした  

君の声が空に響いて  
寂しささえ優しさになる  
会えなくても心の中で  
そっと寄り添ってくれている  

道に迷って立ち止まっても  
君の声が背中を押す  
進むべき場所がわからなくても  
信じて歩けるよ　また会える  

君の声が未来に響く  
どんな夜も灯りをくれる  
名前も知らない君だけど  
確かな存在　ここに感じる  

朝焼けの駅のホームで  
また風が君を運んできた  
小さな声が僕の心に  
そっと根付いてゆくんだ