オリジナル曲♪
**「霧のむこうの君へ」**
「ここは 人の声より風の音が多い村。
手紙も届かない。
人が忘れた場所で、
僕はまだ、君を待っている。」
“ねえ、寒くない?”
“ううん、霧の中は案外あったかいんだよ”
君がそう言って笑った朝
山桜の花びらが ふたりの肩に降ってた
今はもう あの木も倒れて
根元には苔が生えている
まるで君が眠ってるみたいで
僕はそこに 手を合わせた
この村では ひとつの別れが一年を変える
郵便屋はもう来ない
学校も閉じて、線路も止まった
でも風だけは、今日も山を越えていく
君が好きだった道端の花は
まだ毎年、同じ時期に咲くんだ
まるで「ちゃんと生きてる?」って
僕に問いかけるように
霧のむこうに 君がいる気がして
何度も名前を呼んだ
返事は風になって 杉の梢で揺れた
涙が落ちる音さえ この村じゃ雨になる
空は静かに泣いてた
まるで僕の心みたいに
“どうして行っちゃったの?”
“ここにいたら、夢を見られなかったから。”
“じゃあ、僕はどうすればいい?”
“風を感じて。私もその中にいるから。”
「君の声が遠くで笑って、
そして霧に溶けた。
あの瞬間、世界が静まり返ったんだ。」
君がいない朝に 陽が昇るたび
心が少しずつ欠けていく
でも それが生きるってことなんだろう
風が頬を撫でるたび
君が「大丈夫」って言ってくれる気がする
「霧はまた降りてくる。
君の声を隠すように。
でも、消えない。
この山のどこかで、君はまだ笑ってる。
きっと、風になって。」
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