
ネオンの雨を泳ぐ(Blues)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/10/21 6:49
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**「ネオンの雨を泳ぐ」**
チカチカと瞬く ネオンの海
その中を泳ぐみたいに 息をしてる
ざわめきが波みたいに押し寄せて
誰かの夢が 溶けてゆく
ビルの谷間に落ちた月
ガラスの川が流れてる
スマホの光が目を刺して
「今日も生きてる?」って誰かがつぶやく
足音が響く、コツコツ、カタカタ
同じ場所を巡る列車みたいに
繰り返すニュース、似たような朝
それでも心は逃げ場を探してる
ネオンの雨を泳ぐ 泳ぐ
息を潜めて 泳ぐ 泳ぐ
誰かの影を追って
消えるまで 泳ぐ
心のノイズが止まらない
ザザ…ザザ…ってラジオみたいに
希望と絶望がチューニング中
聞こえるのは 街の息づかいだけ
ネオンの雨を泳ぐ 泳ぐ
名前もなく 泳ぐ 泳ぐ
誰も見てない夜の中
声にならない歌を 歌う
ネオンの雨を泳ぐ 泳ぐ
名前もなく 泳ぐ 泳ぐ
誰も見てない夜の中
声にならない歌を 歌う
……聞こえるかい、この街の鼓動。
都市の夜を漂う孤独な語り手が、自身の存在を確かめるように歌う。ネオンの光や雑踏のざわめきといった都会の音が、心のノイズや息づかいと重なり、現代社会の無関心や情報過多の中で生きる人間の姿を象徴している。比喩やオノマトペによって、外界と内面の境界が曖昧に揺らぎ、現実と感情が交錯する。リフレインされる「泳ぐ」は、生きることそのものの反復であり、沈みそうになりながらも抗う意志の表れ。冷たい夜景の中で響く声は、誰にも届かないようでいて、同じ孤独を抱える誰かに静かに寄り添っている。 ...
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