








**「最後に見た君の背中」**
あの日の部屋 窓の外は雨
言葉もなくて ただ時だけが過ぎた
君の視線 ぼくを見ていたけど
もう決めた顔で 扉を開けていた
なぜだろうね 止められなかった
言いたいことは 胸に詰まったまま
笑い合った夜も 手を繋いだ朝も
どこに置いてきたのか 探しても見つからない
愛してる それだけじゃ
すれ違う運命は ほどけない
だけど君は ぼくの一部だった
今も これからも ずっと
最後に見た君の背中 遠ざかる影が焼き付いてる
「さよなら」とも言えずに 胸が裂けそうで
言葉にならないまま 立ち尽くすぼくがいた
君を愛したことだけが 本当だった証なんだ
写真の中 笑ってる二人
あの頃の未来は ここにはない
でも 誰かをまた好きになったとき
君と過ごした日々を きっと思い出す
涙が乾いても 記憶は残る
胸の奥に そっと灯る光
どんなに離れても 忘れない
君の声 温もり 全部
最後に見た君の背中 遠ざかる影が今も痛い
何もできなかった自分に 悔しさがこみ上げて
言えなかった「ありがとう」も 届かぬ「またね」も
愛が壊れてしまうその瞬間に ぼくは君を守れなかった
君がいない部屋に 夜が落ちてくる
時計の針だけが 過去を刻んでいく
もしやり直せるなら 一秒でもいい
もう一度 君の名を呼ばせてほしい
最後に見た君の背中 永遠に離れてしまったけど
君を愛した日々が ぼくを生かしてくれる
これが終わりじゃないと 信じられるその日まで
心の奥で君を抱きしめて 歩いてゆくよ 今日から
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